まず資格と免許の関係ですが、「免許」を持っていることでその「資格」があることが証明できると言えます。よって、両者はお互いに対立する概念ではありません。その上で、資格と免許、それぞれを見て行きます。
 

<資格>
ある行為を行うことを権限者から許された地位、また、あることを行うのに必要であったり、ふさわしい地位や立場のことを言います。資格は、検定試験や筆記試験等に合格した者に、その地位が与えられます。そして、個人や法人がある物事を行うことが出来るという能力を証明するものとなります。つまり「それを行なうために必要とされる条件」とも言えます。例えば国家資格は、業務等に関連したある行為を行うことを、国家などの行政により付与された地位を指します。これが転じて、その能力があることを確認権限者により確認された立場をも指すことがあり、その確認方法として検定試験があります。これらの資格の場合は、権限者への申請、試験等により権限者がその権限に基づいて付与します。
 

<免許>
一般に禁止・制限されている行為を行政機関が特定の人に対して許すことや、特定の人に権利を定めて地位を与えることです。講学上の概念としては、許可と特許の双方を含みます。
つまり、一般の人間には禁止されていることを必要な知識と技術を得ることにより国から許可を得て行なう特典行為なのです。つまり、合法に行えるようにする法律効果、なければ行動できないのが、免許です。「免許」というのは資格をもっていることを国家(多くは行政官庁)が、公に認めることとも言えます。
法律上の文言では、資格(許可、特許)のことを、講学上の概念とは別に、免許という語が使用されている場合があります。日常会話において単に「免許」という際には、最も身近な例としては、自動車の運転免許を指すことが多いです(求人広告で「要普免」などと表現されます)。
この他にも、医者・弁護士など免許証が必要な行為、職業が数多存在しています。
この特典行為の最も大きな特徴は、失敗を認めないという点です。
車の運転においては「絶対に失敗をしない!」ということを世間に公表することが、運転免許証を取得するということになります。
免許には、社会の安全を守るためという点が実証されれば、他の者との競争などを考慮せず、禁止が解除されるものがあります。車の運転免許、医師免許などがそうです。これらは、国民に対し車の運転、医療行為を一般的には禁止し、一定の試験に合格した者にその禁止を解除するという仕組みになっています。
これに対して、例えば自動車運送事業の免許は、国民に対し自動車運送事業の営業を一般的には禁止し、一定基準に合致した者に免許を与えて営業させる点では、自動車免許などと同じですが、その基準のなかに、需要と供給の均衡という観点が入っており(需給調整規制)、すでに供給過剰であるときは営業が認められない点では、異なります。
また、公有水面埋立免許という物があります。これは国家公共の公有水面(海、湖、河川)を埋め立てることを私人に許し、計画どおりに埋立てが完成すれば、その所有権を埋立人に与える仕組みで、国家に属するものを私人に与えるという特徴を持ったものもあります。